ウィッグ姿でレジ3台強奪　大胆強盗の23歳男、逃走失敗で逮捕

バンコク首都警察は、2025年11月16日夜、ラムカムヘン地区のコンビニエンスストアで発生した強盗事件の容疑者の男（23歳）を逮捕しました。男には「深夜に武器を用いて強盗を行い、逃走のため車両を使用した」などの容疑がかけられています。

事件が起きたのは11月12日午前1時58分ごろ。ラムカムヘンのコンビニ店舗に、やせ形で白いTシャツに黒のジャージ、そして「長い茶色のウィッグ」を着用した男が押し入り、ナイフで店員を脅して3つのレジから現金約1万バーツを奪って逃走しました。

通報を受けた警察は現場周辺を捜索し、逃走ルートとみられる運河沿いの歩道で、犯人が履いていたものと一致する黒いスニーカーを発見。また、防犯カメラ映像から、犯行直前にラマ9世通りソイ49方面から歩いて来る不審な男と、犯行後に灰色の乗用車へ戻る様子を確認しました。さらに、男が別のコンビニに立ち寄る場面も映っており、顔や体格がより明確に判別できたといいます。

映像から追跡した結果、警察は事件当日に使用された乗用車がある女性の名義で登録されていることを突き止め、事情を聴取したところ、事件の日にその車を使用していたのが容疑者の男であることが判明。ラムカムヘン26のコンドミニアムに住んでいるとの情報を得て、警察が部屋を訪れたところ、室内にいた男を発見しました。

室内の捜索では、犯行時に使用したとみられる長い茶色のウィッグ、黒のTシャツ、黒の短パン、サンダル、そしてもう一足の運動靴などを押収。男は、奪った後に服を着替えて一部を処分したものの、ウィッグは部屋に保管していたと供述し、犯行を認めたということです。

警察は男をフアマーク警察署へ連行し、引き続き強盗容疑で捜査を進めるとしています。