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プーケット県で開かれた「第1回 公共・民間経済問題対策委員会」において、慢性的な交通渋滞を緩和するための新たな交通手段「ボートタクシー(Boat Taxi)」導入計画が再び議題に上りました。各報道が伝えています。
この構想は10年以上前から提案されてきたものの、安全性や運用コストなどの課題により実現に至っていませんでした。特にモンスーン期の高波・強風による安全面や、乗降場の設置場所、利用料金などが課題として指摘されてきました。
今回の会議では、プーケット県が「水上交通プロジェクト検討委員会」を新たに設置したことが報告されました。検討の初期段階として、プーケット国立公園「シリナート国立公園」からパトンまでの海上ルートを試験運行の候補に選定。空港近くのシリナート国立公園を出発点とし、観光地パトンまでを結ぶ全長約30キロの航路を計画しています。
航行速度25ノットで運航した場合、所要時間は30~40分程度。陸路では通常1時間以上、渋滞時には2時間近くかかることもあるため、水上移動による時間短縮効果が期待されています。
パトン側の停泊地点には既存の「浮桟橋(フローティングドック)」を活用し、まずは試験運行を実施する見込みです。ただし、西海岸の航路は5月〜9月にモンスーンの影響を受けるため、実際の試験運航は天候が安定する11月中旬を予定しています。
この「ボートタクシー」構想が実現すれば、空港から主要観光地までを結ぶ新たな交通ルートとして、観光客や住民の移動を大きく変える可能性があります。
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