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エアアジアX、ローコスト航空の「世界展開」に向けたグループ再編が最終段階に

2025年11月1日 配信

タイでも運航する格安航空会社エアアジアX(AirAsia X Berhad)は2025年10月30日、親会社キャピタルAバハッド(Capital A Berhad)との間で締結された株式売買契約に関するすべての前提条件が履行または免除され、グループ統合が最終段階に入ったと発表しました。



今回の進展は、キャピタルAが保有する「エアアジア・アビエーション・グループ・リミテッド(AirAsia Aviation Group Limited)」および「エアアジア・バハッド(AirAsia Berhad)」の買収提案における重要なマイルストーンであり、これによりエアアジアXの下で「エアアジア・グループ」と呼ばれる統合エアライン・プラットフォームの基盤が形成されます。

発表によると、すべてのステークホルダーの同意書に加え、エアアジアXに対する10億リンギットの私募コミットメントレターが確保され、10月17日にはタイ当局による規制免除も認められるなど、主要な課題がすべて解決したとしています。

エアアジアXのダトー・ファム・リー・イー(Dato’ Fam Lee Ee)会長は「今回の進展は、エアアジアが次の段階へと進化する上で非常に重要な一歩です。エアアジアおよびエアアジアXはアジアにおけるLCCの先駆者であり、『エアアジア・グループ』の誕生によって、世界初のローコスト・ネットワーク航空会社として新たな挑戦を始めます」とコメント。

さらに同会長は、「取引の無条件化により、エアアジア・グループは東南アジアを世界的なローコスト・メガハブとしてさらに強化する体制を整えました。アジア、オーストラリア、中東、ヨーロッパといった主要地域へのネットワーク拡大を通じ、地域経済への波及効果を高めながら、より多くのお客様に快適でお手頃な旅を提供してまいります」と述べています。

今回の統合は、短距離と長距離の運航を組み合わせた「ローコスト・ネットワーク型航空会社」という新たなモデルを目指すもので、革新的なナローボディ機を駆使したグローバル接続戦略の一環として位置づけられています。エアアジアグループは今後、アジアを中心に世界各地を結ぶシームレスで低価格な航空ネットワークの構築を進めていくとしています。

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