スワンナプーム空港がスカイランタンや花火の打ち上げに警告、法的措置の対象となるおそれ

スワンナプーム空港は、2025年11月5日のロイクラトン祭りを前に、周辺地域の住民や行政機関、民間団体に対し、スカイランタン（コムローイ）や花火、風船、レーザー光線などの打ち上げを控えるよう呼びかけました。航空機の安全運航に支障をきたす恐れがあるためです。

空港当局は「ロイクラトンは文化的に重要な行事であることを理解しているが、航空路付近で物体を空に放つ行為は、航空機の航行を妨げ、運航の遅延や事故につながる危険がある」と強調。特に滑走路や進入路周辺では、安全な空域の確保が極めて重要だとしています。

また、空港近隣の住民やイベント主催者に対し、管轄の地区事務所の許可を得ないままスカイランタンなどを放つ行為は、航空安全規則に違反する可能性があり、法的措置の対象となるおそれがあると警告しました。

スワンナプーム空港では現在、職員による地域啓発活動を実施中で、スカイランタンやレーザー光線が航空機に与える危険性や、無許可での打ち上げによる法的リスクについて説明を行っています。

さらにロイクラトン期間中は、安全対策を強化。滑走路や誘導路の点検回数を増やし、異物の除去を徹底するほか、Aeronautical Radio of Thailand（タイ航空無線公社）と連携し、重要区域での監視体制を強化して、すべての発着便の安全確保に努めるとしています。