タイ東部チョンブリの貯水池で女性遺体入りスーツケース発見

タイ東部チョンブリ県バンラムン郡の貯水池で2025年9月3日、ダンベルで重しをされたスーツケースが浮いているのが発見され、内部から女性の遺体が見つかりました。各報道が伝えています。

9月3日、フワイヤイ警察署に「異臭を放つスーツケースがある」と通報があり、医師と救助隊が現場を確認しました。スーツケースは黒色布製の大型タイプで、金属チェーンと南京錠で厳重に施錠され、さらに複数の結束バンドで固定されていました。

切断して開封すると、30歳前後とみられる女性の遺体が確認されました。遺体は上半身裸で、クリーム色の七分丈ズボンを着用し、体を丸めた状態で押し込まれていました。死後5日ほど経過しているとみられます。

スーツケースの前ポケットからはダンベルのプレート9枚（合計約20キロ）が見つかり、証拠として押収されました。スーツケースの大きさは幅50センチ、奥行き30センチ、高さ85センチで、中にも新品のダンベルが入っていました。

遺体は警察病院の法医学研究所に送られ、死因を特定するため詳細な解剖が行われる予定です。警察は殺人事件とみて捜査しており、今年初めに近隣で発生した「赤いスーツケース遺体遺棄事件」との類似性にも注目しています。

現場周辺には防犯カメラがなく、複数の出入口があるため捜査は難航しています。警察は周辺の聞き込みを進めるとともに、行方不明者がいる場合はフワイヤイ警察署に連絡するよう呼びかけています。