タイ東北部ブリラム県で犬猫20匹以上が毒殺被害、住民に不安広がる

2025年7月から8月にかけて、タイ東北部ブルーラム県チャルームプラキアット郡イーサンケート地区のコークタベーク村で、住民が飼う犬や猫が次々と毒入りの餌を食べて死亡する被害が発生しました。犠牲はこれまでに20匹以上にのぼっています。各報道が伝えています。

現場周辺では、揚げ鶏肉に毒物が混入されたとみられる食べ物が見つかっており、不審なピックアップトラックの通行も確認されています。ただし車両ナンバーや犯行の瞬間など、決定的な証拠は確認されていません。

被害は一般家庭だけでなく、副村長補佐の飼い犬や鶏にも及んでいます。72歳の女性は「年金や生活補助を使って餌を買い、家族のように育ててきた犬が犠牲になり悲しい」と話し、副村長補佐も「仮に犬が吠えたり追いかけたりしても、話し合えばよいことで毒殺は残酷すぎる」と訴えました。

住民らは証拠が不十分なため正式な被害届は出していませんが、相次ぐ被害に不安を募らせ、今後は互いに見回りを行い、同様の行為を防ごうとしています。