タイ東部で韓国人を標的に特殊詐欺、韓国人ら8人を逮捕

タイ観光警察とチョンブリ県入国管理局は2025年8月7日、タイを拠点に韓国人を標的としたコールセンター詐欺を行っていたグループを摘発し、韓国人7人と中国人1人の計8人を逮捕しました。

この摘発は、韓国大使館に寄せられた通報を受けて実施されたものです。通報内容によると、韓国人男性（31歳）がタイ国内で拘束され、詐欺に加担するよう強制されているとのこと。警察は捜索を行い、チョンブリー県サタヒープ郡ナージョムティエンの海沿いのコミュニティ内で男性を保護しました。

被害男性の証言によれば、韓国人によってコールセンター業務を強要され、韓国人を対象にした株式投資詐欺や恋愛詐欺（ロマンススキャン）に関与させられそうになったものの、拒否したため暴行を受け、最終的に現場へ放置されたといいます。その後、父親に連絡して大使館へ助けを求めました。

これを受け、警察はチョンブリ県バンラムン郡の住宅を急襲。詐欺活動を行っていた現場では、警察の到着を見て一斉に逃走を図りましたが、韓国人の男6人・女1人、中国人の男1人を逮捕。加えて、ノートパソコン14台、デスクトップPC4台、スマートフォン15台など、多数の電子機器を押収しました。

その後の取り調べで、容疑者らは韓国人を標的とした詐欺行為を行っていたことを認めており、2025年6月にパタヤで摘発された同様のグループと同一のネットワークに属しているとみられています。

逮捕者はチョンブリ入国管理局によりビザの取り消し手続きが行われ、証拠品と共にフワイヤイ警察署に送致され、法的手続きが進められる予定です。