タイ政府観光庁、ワーケーション推進へ新キャンペーン始動

タイ国政府観光庁（TAT）は2025年7月11日、フリーランス向けプラットフォーム「Fastwork（ファストワーク）」と連携し、タイを世界有数のワーケーション先として促進する新キャンペーン「Workation Paradise Throughout Thailand Season 3（ワーケーション・パラダイス・タイランド・シーズン3）」をバンコクで正式に発表しました。タイ政府メディアNNTが伝えています。

発表会には、タイ国政府観光庁のターパニー・キアットパイブーン総裁をはじめ、Fastwork TechnologiesのCEOであるCKチェン氏、タイ観光評議会のチャイ・アルンナノンチャイ会長、タイ旅行業協会のタナポン・チーワーラッタナポン会長らが出席しました。

ターパニー総裁は、政府による「デスティネーション・タイランド・ビザ（DTV）」などの政策支援を背景に、タイの観光インフラとデジタル基盤の強さが国際的なリモートワーカーにとって大きな魅力となっていると説明。このプロジェクトは、観光客誘致と新たな旅行体験の創出を両立する重要な戦略であると語りました。Fastworkとの協業によって、デジタルノマドやフリーランス外国人など「高付加価値の旅行者層」への訴求を強化します。

今回のキャンペーンでは、チーム単位でのワーケーション向け特別旅行プランや各種アクティビティのプロモーションが提供されるほか、Fastworkプラットフォーム上でも全国のユニークな旅行商品にアクセスできる特設企画が展開されます。

タイ国政府観光庁では、このプロジェクトによって観光客の平均滞在日数と消費額の向上が見込まれるとしています。経済効果は2億1,000万バーツ超と予測されており、地域経済への波及やタイの「ワーク＆トラベル」先進国としての地位確立にも寄与する見通しです。