逃亡の末に女を空港で確保、オンライン賭博ネットワーク「サラワット・スア」の関係者

タイ警察中央捜査局（CIB）傘下の犯罪制圧課は2025年5月、オンライン賭博ネットワーク「サラワット・スア」に関与したとされる女を、スワンナプーム空港で逮捕しました。この女は、企業「ペントー・グループ」の元従業員で、資金洗浄に関わっていた疑いが持たれています。

この事件は、2023年に摘発された同ネットワークに端を発するもので、関係者には警察関係者や有力企業との繋がりも指摘されています。これまでにタイ警察は、64件の逮捕状に基づき57人を逮捕、押収された資産は総額70億バーツ以上にのぼりました。

逮捕された女は、長らく国外に潜伏していましたが、帰国時に空港で身柄を確保されました。調査によれば、彼女の銀行口座には数百万バーツ規模の資金の流れが確認されており、違法賭博サイトからの資金洗浄における中継役を担っていたとみられています。

本人は取り調べに対し、「ペントー・グループ」に勤めていたことは認めたものの、違法行為への関与については否定しています。

警察は今後も逃亡中の関係者を追跡し、ネットワーク全容の解明に向けて捜査を継続する方針です。