THAILAND HYPERLINKS ไทยแลนด์ ไฮเปอร์ลิงค์ タイ旅行やタイ生活とタイエンタテイメントのポータルサイト

第13回「TLSグループ」 藤崎ポンパンさん|ジジイ梅の「アナタに会いたかった!」

2011年4月20日 配信

第13回「TLSグループ」 藤崎ポンパンさん(1/6)ページ

第13回「TLSグループ」 藤崎ポンパンさんに、ジジイ梅が直撃インタビュー。 (2011年掲載)

語学の「即効学習法」と「究極暗記法」を追い求めて!

藤崎ポンパンさん
TLSグループ 代表取締役 / タイ・ランゲージ・ステーション 学長

日本で唯一のタイ王国教育省認定校であるタイ・ランゲージステーション(TLS)。東京新宿校・大阪梅田校の他、タイでもスクンビット校・シーロム校が展開している。

実はこのTLS、語学学校だけではなく、出版・タイ語検定・不動産・コンサルティング・TV番組制作など様々なジャンルを網羅する巨大グループなのだ!

生徒数名から始まったTLSが現在の成功に至った秘密は何か?

代表取締役で、ライター、デザンナー、タレントまでもこなす藤崎ポンパンさんに迫った。

― ― ― ― ―

第13回「TLSグループ」 藤崎ポンパンさん

■タイでの学生時代は落ちこぼれだった!?

ジジイ梅 藤崎さんはタイ人と日本人のご両親を持つハーフなんですね?

藤崎さん ええ、タイ人の父が学生時代に日本へ留学して、そこで母と出会ったそうです。

ジジイ梅 学生時代から成績優秀だったんですか?

藤崎さん いやいや、とんでもない、逆です。タイでの学生時代は完全に落ちこぼれでした。自分のやりたい事が見つからず、とても悩んでいた時期ですね。
私立の厳しい進学校に通っていたのですが、成績が下がって退学になってしまいました。次に普通高校へ転校したのですが周囲は不良ばかりなので、当然染まってしまい・・・。これはさすがにマズイと感じ始めたものの、自分だけではどうにもならないんですよ。
そんな時に両親が熱心にアドバイスをしてくれて、一念奮起の思いで母の故郷である日本へ行くことになりました。実のところ、大人になって両親から聞いたのですが、日本に単身で行って根性を叩き直して来いという気持ちだったそうです。

ジジイ梅 まさに「獅子は我が子を千尋の谷に突き落とす」ですね。

藤崎さん その位どうしようもないヤツだったんですよ(笑)。今となっては両親には本当に感謝しています。

第13回「TLSグループ」 藤崎ポンパンさん

■1年間で1万語以上の日本語を暗記!

ジジイ梅 日本に行かれてどうでしたか?

藤崎さん いやー、なんて所に来てしまったんだと。言葉が全然通じないので、社会生活が不自由なことはもちろん、なかなか友達が出来ないんですよ。幼少の頃から両親が日本語を教えてくれてはいたのですが、いざ日本に来てみるとダメでしたね。赤ちゃんが話す日本語レベルだったんです。寂しくて悲しくて辛くて、タイに帰りたいと思ったのは数え切れないくらい。

ジジイ梅 異国で言葉もなかなか通じないのは寂しいし大変ですよね。どうやって耐えたんですか?

藤崎さん タイではずっと「落ちこぼれ」というコンプレックスを抱えて生きて来て、せっかくやり直す決意で来日したのに「ここで負けてしまったら本当に自分の人生が終わってしまう」という恐怖心と闘いました。「もう絶対に負けたくない」と自分自身に何度も言い聞かせたんです。それで何とか歯を食いしばって日本語の勉強に励みました。

ジジイ梅 どんな勉強法で日本語を習得されたんですか?

藤崎さん 取り柄の無い自分がすぐに取り掛かれる事は何か?それは暗記しかなかったんですね。毎日ひたすら漢字と単語を暗記して、一度むきになって書き出してみたこともあるのですが1年間で1万語以上を覚えていました。自分でも驚きましたよ。その勢いで日本語能力検定を受験したら1級に合格してしまいました。これは本当に嬉しかったですし、自信がつきました。やれば出来るんだなって。

ジジイ梅 1年間に1万語以上!すごいですね!

藤崎さん とにかく必死でした。日本語がそこそこ使えるようになってきて、今度は大学入試に挑みました。帰国子女でもないし、外国人枠は使えないしで、結局一般入試しか選択肢が無く、ここでもまたとんでもない苦労をするはめになったのですが、運も味方してくれたのでしょうか、一発で合格して大学生になる事が出来ました。

ジジイ梅 どんな大学生活だったんですか?

藤崎さん 大学に入学してからは、皿洗いやガソリンスタンドでアルバイトをして学費と生活費を稼ぐようになりました。しばらくすると、日本語が話せるタイ人がいるという噂が広まったようで、ビジネス通訳、法廷通訳、検察庁や警察での司法通訳のアルバイトが徐々に増えてきました。
通訳という仕事を通じて、大企業の社長さんや役員さん、弁護士さん等、大勢の方と知り合いになることが出来ましたし、その経験と人脈が今の会社経営に役立っています。

第13回「TLSグループ」 藤崎ポンパンさん

■タイ語学校設立!当初の生徒は数名だけ・・・。

ジジイ梅 タイ語学校を設立されたのは若干24歳の時だったそうですね?

藤崎さん 今振り返ると若いのに本当に無謀な事をしてしまったなと(笑)。
大学を卒業して日本の企業に入社して順風満帆だったのですが、休日にボランティアでタイ語を教えている内に、日本に来てから自分が会得した語学の学習法と教授法を本気で研究したくなったんです。
仕事が終わってから寝る間を惜しんで試行錯誤しながら作り上げたモノがやっと形になった時、会社には申し訳ないと思いつつ辞表を出しました。自分の考えが世間に通用するのか、タイ語学校で勝負をかけたい。どうしても試してみたかったんです。

ジジイ梅 最初から上手く行ったんですか?

藤崎さん いえいえ、最初はもう大変でした(笑)。
1996年に大阪の梅田で開校したのですが、店舗の賃貸契約にしても外国人扱いなので日本人の保証人をどうにかしなければならなかったり、法律や税理関係なんてさっぱり分からない状態でしたし。
何とか開校にこぎつけましたが、生徒さんは数名という状況がしばらく続きました。出費だけがかさむ毎日で、窓も無いアパートに住んで耐貧生活をしていました(笑)。

ジジイ梅 そこからどうやって軌道に乗せたんですか?

藤崎さん 生徒さんや友人たち、スタッフが一緒に学校を盛り上げて支えてくれたんです。普通はここまでしてくれないだろうというところまで助けてくれました。彼らには今でも本当に感謝しています。
更に有難い事に、その後、段々と口コミで評判が広がって行き、2002年には東京新宿校を開校することが出来ました。

ジジイ梅 その2年後にはタイに進出しアソークにスクンビット校を開校、また昨年はサラデーンにシーロム校も開校しました。正に快進撃という感じですが、成功の秘密は何ですか?

藤崎さん そこまで成功している訳ではないと自分では思っているのですが、客観的に見てる方からそう言われるとちょっと照れますね(笑)。
TLSが皆さんに受け入れていただけた理由の一つは、私たちならではのオリジナル学習法かもしれません。最低限必要な言葉から覚えていく、無駄を省いた効率的で効果的な学習法を提供しています。
例えば「おじいさん」という単語が分からない時、「お父さん」という単語なら分かるから、「お父さんのお父さん」と相手に説明する。
初めは誰だって話せないし聞き取れません。しかし、話すのと聞き取るのはどっちが難しいか?聞き取る方が難しいに決まってますよね。だったら、まずしなければならない事は相手に自分の気持ちを伝えられる手段を身に付ける事なんですよ。いいんです、会話が一方通行でも。

ジジイ梅 なるほど本当に実践的ですね。

藤崎さん 自分の名前や生年月日、血液型、長く暮らした家の住所や電話番号を忘れてしまうことはあまりないですよね。外国語を習得する時にも、それと同じようにすればいいんだと思います。
要は暗記なのですが、自分の身体の一部になるような記憶にするにはどうしたらいいのか、短期記憶を長期記憶に効率的に変えるにはどうしたらいいのか、タイ語ではなく「タイ語を学ぶコツ」を教えているという点もポイントかもしれませんね。

ジジイ梅 スクンビット校とシーロム校は日本人向けの英会話コースや中国語コース、タイ人向けの日本語コースも開設したそうですね。

藤崎さん 生徒さんたちからの要望がかなり多かったんです。しかしバンコクには沢山の英会話学校や日本語学校がありますから、どういう風なサービス、カリキュラムならTLSが参入出来るのか念入りにリサーチとマーケティングを行いました。
時間はかかりましたが生徒さんに満足していただける内容のコースになったと思います。
特に英会話コースはTLSオリジナルのカリキュラムと学習法と、アメリカやヨーロッパに留学するより授業料も生活費も3分の1程度に抑えられるということもあって人気を呼んでいます。タイ語コースと英会話コースの両方を申し込む生徒さんも少なくありません。

第13回「TLSグループ」 藤崎ポンパンさん

■ナンバーワンよりオンリーワンの出版事業!

ジジイ梅 タイ語学校だけではなく、他にも色んな事業にチャレンジされていますね。その中の一つ、出版部門の調子はいかがですか?

藤崎さん タイ語学校を始めて、まず取り組んだのがオリジナルテキストの製作でした。校内だけで使うのはもったいないと思い市販に踏みきったところ、思いのほか売れ行きが良かったので本格的に出版部門を立ち上げました。
タイ語だけではなく、中国語、韓国語、インドネシア語、フィリピン語、英語、スペイン語、ロシア語など多言語へ展開して、おかげ様で現在までに20ヶ国語、50冊以上の語学書を出版し、販売累計80万部を達成する事が出来ました。
特に15年以上も研究してきた初心者向けタイ語教授法の秘訣を集めて執筆した「世界一わかりやすい!一夜漬けタイ語」はAmzonのタイ語部門でずっと1位の座を守り続けています。

ジジイ梅 他にも「タイ語スラング辞典」や「男と女の会話術」などユニークなアプローチの本もありますね。

藤崎さん 売れないと分かっていても、欲しいと思ってくれる生徒さんやお客さんが少しでもいるなら、あえて執筆、出版してみようというポリシーです。
私が日本でタイ語を広めるために出来ることは「タイ語って意外と簡単で面白いんだ」と思ってもらえるような入門書や、私にしか作れないオリジナリティに溢れた単語集や会話集、辞書やDVDを安価で提供し続ける事だと思っています。
バンコクの街中で日本人の方から「先生、あの本買いましたよ!いつも持ち歩いてます!」、「こういう本がずっと欲しかったんです!」、などとよく声をかけられるのですが、その声を聞いた瞬間、それまでの苦労や悩みがぶっ飛んでしまいますね。

ジジイ梅 現在製作中もDVDも面白い内容だと聞きましたが?

藤崎さん はい!タイトルは「DVDで学ぶ夜のタイ語会話(仮題)」。日本式バーのウッドボールのオーナーであるとっぴーさんに生徒さん役で出演していただき、相手役は現役バリバリのGOGOバー勤務のタイ人女性。私は講師役なのですが、女性への声のかけ方、口説き方、会話の盛り上げ方、色々なシチュエーションでの台詞を実戦形式で学ぶという内容です。

ジジイ梅 販売まで乞うご期待ですね!

第13回「TLSグループ」 藤崎ポンパンさん

■マルチな活動、更なる挑戦へ!

ジジイ梅 出版以外でも日本タイ語検定協会の設立や、テレビで日本語番組をスタートさせたり、また時にはプロダクト・デザインをしたりとマルチな活動をされていますね。

藤崎さん 先日、東日本大震災チャリティーイベントがエンポリアムで行われましたが、その時、私がデザインしたチャリティーTシャツも出品されて大盛況だったという報告をいただいたので大変光栄に思っています。

ジジイ梅 最近はアメリカやカナダ、オーストラリア、イギリスなど英語圏の国々への進出に向けてマーケティングをしているとか?

藤崎さん 日本向けに出版してきたタイ語入門書や会話集、単語集を加筆、英訳し各国で販売する予定です。その第一弾、「世界一わかりやすい!一夜漬けタイ語」の英訳版は、実はもう印刷と製本が終わっていて、いつでも出荷出来る状態です。
それからアメリカのロサンゼルスに「TLSアメリカ校」を開校する準備もしています。

ジジイ梅 去年はタイのケーブルテレビのチャンネルで日本語講座番組に講師として出演されていましたが、今度はタイ全国に放送される地上波チャンネル番組に携わられるそうですね?

藤崎さん 企画制作、メインパーソナリティとして出演する事が決まりました。日本の習慣や文化、日本独自の技術や製品の良い所を紹介して、タイ人にもっと日本を身近に感じてもらって好きになってもらおうという内容の番組です。最低でも300万人の視聴者がいると局の役員さんから聞かされて緊張しています。
東日本大震災という未曾有の大災害から復興に立ち向かう日本人の姿を、タイ人皆が畏敬の念を持って感動しながら見守っています。私にチャンスと幸運をもたらしてくれた大好きな日本と、日本人の皆さんへ感謝と真心を込めて、両国間の架け橋になる番組を作っていきたいと思います。

ジジイ梅 ありがとうございました。今後もご活躍をお祈りしております!

*藤崎さんとのインタビューとTSLから頂いた資料を元に原稿を構成しました。

■TLSバンコク、ここが人気の理由!

*藤崎さん自らの実体験と長年の研究から生み出された、オリジナルカリキュラムとテキストが凄い!

*日本語で教える事の出来るタイ人講師を多数配置し、各校に2名以上の日本人スタッフが常駐!

*スクンビット校はBTSアソーク駅、シーロム校はBTSサラデーン駅、両校とも駅直結でロケーション抜群!

*通常コースに加えて、ユニークな特別コース(奥様コース、旅行者用コースなど)を随時開講中!

*日本人向けの英会話コース、中国語コースを高品質、低価格で提供中!

*日本人がタイで安心して学ぶ事の出来るサービスの提供と環境作りを常に心がけています!

TLS スクンビット校
14fl,. Times Square Building 246 Sukhumvit Rd., Between Soi 12-14 Khlongtoey, Bangkok 10110 Thailand
TEL 0-2653-0887 / FAX 0-2653-0650 / E-mail tls@tls-bangkok.com

TLS シーロム校
11fl,. Taniya building 62 Silom Rd., Bangrak Bangkok 10550 Thailand
TEL 0-2632-9440 / FAX 0-2632-9441 / E-mail tls@tls-silom.com

TLS グループ総合ホームページ
http://www.tls-group.com/

藤崎さんの活動やタイ語ミニ講座の動画が見れるブログは以下。

「藤崎ポンパン公式ブログ」
http://blog.livedoor.jp/bangkoktls/

ジジイ梅のあなたに会いたかった

スポンサーリンク
スポンサーリンク