|
タイの保護区周辺で、生後約5~6か月のベンガルヤマネコ(タイ語:แมวดาว)がけがをした状態で発見され、地元住民の通報を受けた野生動物保護当局に保護されました。現在は獣医師による治療と健康管理が行われており、回復後は野生復帰に向けた訓練を実施する予定です。タイ国立公園・野生動植物保全局(DNP)が2026年10月16日に公式Facebookで発表しました。
保護されたのは、タイの保護野生動物に指定されているベンガルヤマネコ(学名:Prionailurus bengalensis)の幼獣です。
この幼獣は、タムチャオラーム野生生物保護区の周辺で森林を離れて集落に迷い込み、軽いけがを負っているところを地元住民に発見されました。
住民は自分たちで飼育しようとせず、森林保護ホットライン「1362」に通報。連絡を受けたワンタキアン森林保護部隊を通じて、保護当局へ引き渡されました。
その後、第14保護区管理事務所(ターク県)が幼獣を受け入れ、獣医師による治療を開始しました。
第14保護区管理事務所のパナチャコーン・ポーティバンディット所長によると、幼獣には軽い傷があるものの、全体的な健康状態は良好だということです。
食欲もあり、野生動物としての本能も失われていないことが確認されています。
現在は獣医師が傷の治療や健康診断を行うとともに、栄養管理と継続的な飼育ケアによって体力の回復を図っています。
同所長は、野生動物を見つけても自分で飼育せず、速やかに当局へ連絡した住民の行動を高く評価しました。
幼獣の傷が完治し、健康状態が十分に回復したと判断された場合、フアイカーケーン野生動物繁殖施設へ移送される予定です。
同施設では、自然環境で生きていくための行動訓練や野生本能の確認を行い、最終的な適応能力を評価します。
その結果、野生復帰が可能と判断されれば、保護区内の自然環境へ放される計画です。
ベンガルヤマネコはアジア各地に分布する小型のネコ科動物で、タイでは「メーオダーオ(แมวดาว)」と呼ばれています。
野生ではネズミなどの小動物を捕食し、森林生態系のバランスを保つ役割を担っています。
タイでは2019年野生動物保護法に基づく保護対象となっており、許可なく捕獲、売買、飼育、繁殖することは禁止されています。違反した場合には、禁錮刑や罰金が科される可能性があります。
タイ国立公園・野生動植物保全局は、野生動物が集落に迷い込んだ場合や、けがをしている動物を発見した場合には、自分で捕獲・飼育せず、24時間対応の森林保護ホットライン「1362」に連絡するよう呼びかけています。
関連記事
新着記事