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タイの発電所、セシウム入り金属製容器を紛失

2023年3月17日 配信

タイの発電所、セシウム入り金属製容器を紛失

タイ中部のプラチンブリ県にある火力発電所で2023年3月10日、有害な放射線物質であるセシウム137を含む金属製容器(直径13センチ 高さ20.3センチ 重さ25キロ)が紛失していることが明らかになりました。



当局は、金属製容器の発見に繋がる情報提供者には報奨金を渡すと表明。当初、報奨金は5万バーツでしたが、10万バーツに引き上げられました。

なお、金属製容器の紛失が判明したのが3月10日でしたが、2月23日に持ち出されたと考えられています。

 プラチンブリ県知事は、火力発電所から半径2キロ以内を捜索しましたが、発見されていないと述べ、金属製容器の蓋を開けると被爆する可能性があると警告しています。

セシウム137
 Caesiom-137. セシウム137(137Cs)は原子番号55のアルカリ金属元素であるセシウムの同位体のひとつで人工放射性核種である。半減期は、30.2年でβ崩壊して137mBaとなり、γ線(0.662MeV)を放射して安定な137Baになる。原子力発電所等の液体廃棄物にも含まれているので、周辺環境の被曝評価の対象としても重要な核種である。一方核爆発実験によって生じるフォールアウト中でも重要核種である。体内に蓄積された場合は、代謝による排泄などで70〜80日で半減する。
(参照 原子力百科事典ATOMICA

 

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