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かつての紙飛行機チャンピオンの無国籍少年、9年が経ちタイ国籍を付与

2018年10月13日 配信

かつての紙飛行機チャンピオン無国籍少年、9年が経ちタイ国籍を付与

かつての紙飛行機チャンピオン少年にタイ国籍付与です。



2009年に行われたタイの紙飛行機大会で優勝したのは、チェンマイ在住のモン・ソンディーさん(当時12歳)でした。モン・ソンディーさんには、日本で開催の世界大会へのタイ代表としての出場権が与えられたのですが、両親がタイに出稼ぎに来ているミャンマー人であるモン・ソンディーさんは無国籍。当然パスポートも取得できず、日本行きは断念せざるを得ない状況となったのです。

それでも世界大会に出場したいモン・ソンディーさんはタイ内務省に出国希望を提出。しかし当時のチャワラート内務大臣は、「彼にタイ国籍を付与することはできないし、一度出国すればタイに戻っては来られない、彼が日本に行きたいのなら、ミャンマー代表として行けばいい。」と発言したそうです。※

この件がメディアで大きく取り上げられると、事態は急変。当時のアピシット首相による鶴の一声で、モン・ソンディーさんには特例で臨時旅券が発給されました。こうして日本での世界大会に出場したモン・ソンディーさんは、団体戦で金メダル、小学生の部の個人戦で銅メダルを獲得するという好成績を残し、タイへ凱旋帰国。当局は、モン・ソンディーさんへタイ国籍を付与することを約束したのです。

しかし約束とは裏腹に、いつまで経ってもモン・ソンディーさんにはタイ国籍が与えられないまま、無国籍の状態が続いていたのですが、2018年になりようやく好機が訪れたのです。それが7月に起きたチェンライでの洞窟救出騒動です。

世界中の注目の的となった、洞窟に閉じ込められサッカー少年ら13人の奇跡の救出劇。無事救出された少年らには、世界から「彼らを招待したい」という話があったのですが、彼らの内4人はモン・ソンディーさんと同様に無国籍。パスポートが取得できないため、招待を受けることができなかったのです。

このような経緯で世間ではタイに住む無国籍の人々に注目が集まり、社会問題可。タイ政府は4人に国籍を付与したのです。そしてモン・ソンディーさんにも再び注目が・・・。

報道によると2018年10月12日、現在ドローン操縦士トレーナーとして活動するモン・ソンディーさんに、ようやくタイ国籍が付与されました。モン・ソンディーさんは、もうどこへ行くにも自由なのです。

なお、 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、タイには48万人前後の無国籍者がいるのだとか。

タイ洞窟脱出、無国籍のコーチと少年3人がタイ国籍を取得

 

※参照 紙飛行機に夢をのせて――タイにおける無国籍の子どもたち――(山田 美和) – ジェトロ・アジア経済研究所