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タイ洪水で自動車部品工場約10社が操業停止、トヨタなど5社の生産に影響

2026年10月9日 配信

タイで続く洪水により、チョンブリ県のアマタシティ・チョンブリ工業団地を中心に自動車部品メーカー約10社が操業を停止し、トヨタ、いすゞ、ホンダ、日産、フォードの生産や部品調達に影響が出ています。部品メーカーは2026年10月12日ごろからの生産・納入再開を見込んでいます。ロイターとクルンテープ・トゥラキットが10月8日までに、業界関係者の話として伝えました。



通勤や物流の混乱で部品供給が停止

ロイターはタイ自動車部品製造業者協会会長の話として、国内の部品メーカー約10社が操業を停止したと伝えました。主な理由は、洪水によって従業員が出勤できないことや、道路の冠水で部品を輸送できないことです。

工場が直接浸水していないメーカーでも、物流の混乱により自動車組立工場へ部品を届けられない事例が発生しています。この影響は、トヨタ、いすゞ、ホンダ、日産、フォードの生産に及んでいると報じられています。

アマタシティでは34工場が一時停止

クルンテープ・トゥラキットは、アマタシティ・チョンブリ工業団地のゾーン7、8、9で計34工場が一時的に操業を停止し、このうち10社以上が自動車部品メーカーだったと、タイ工業連盟関係者の話として伝えました。

ターンセータキットも、土製の堤防が損傷して水が流れ込み、初期調査で約34工場に影響が出たと、タイ工業団地公社総裁の話として報じています。

タイ工場局は10月2日、同工業団地でフェーズ7に平均30センチ、フェーズ8と9に平均60センチ、フェーズ10に平均10センチの冠水が残っていると発表しました。

タイ工業団地公社は排水能力を1時間当たり3万4,000立方メートルから4万2,500立方メートルへ引き上げ、パン通運河を経由してバーンパコン川へ排水しました。堤防の補強や被害状況の調査も進められています。

トヨタはタイ国内4拠点を一時停止

ロイターは9月30日、洪水による部品輸送の混乱を受け、トヨタがタイ国内4拠点の生産を一時停止したと伝えました。その後も、部品メーカーの操業停止が生産再開の障害となっています。

再開時期については報道によって異なる見通しが示されています。

ロイターは10月8日、トヨタ広報担当者が11日の再開を予定しているものの、まだ確定していないと説明したと報じました。

一方、クルンテープ・トゥラキットは、12日にいったん生産を再開し、13日の休日を挟んで14日から稼働を続ける暫定計画があると、タイ工業連盟関係者の話として伝えています。

現時点で正式な再開日は確認されておらず、部品供給や物流の復旧状況によって変更される可能性があります。

部品メーカーは12日ごろの納入再開を見込む

クルンテープ・トゥラキットによると、影響を受けた部品メーカーは、水が引いてから1週間以内に設備を復旧させ、10月12日ごろから自動車組立工場への納入を再開できると見込んでいます。

主要な生産設備には深刻な浸水被害が確認されておらず、道路、従業員の通勤、排水処理、廃棄物処理などが主な問題になっているとされています。

日本の自動車メーカーは、部品在庫を抑えるジャスト・イン・タイム方式を採用しています。このため、特定の1社だけが生産する部品の供給が止まると、組立工程全体に影響が広がります。

代替品を調達できる部品については、タイ国外から輸入して生産を続けることも可能です。一方、供給元が限られる専用部品では、メーカーの変更に品質確認や承認が必要となり、切り替えに長期間を要する場合があります。

産業分野の被害額は暫定約60億バーツ

ロイターとクルンテープ・トゥラキットは、タイ工業連盟が洪水による産業分野の損失額を約60億バーツと暫定的に見積もったと伝えました。前週時点の約15億バーツから増加しており、自動車部品産業への影響が大きいとされています。

自動車組立工場には10月12日ごろまで生産を続けられる部品在庫があるとみられますが、供給停止が長引けば、生産への影響がさらに拡大する可能性があります。

タイ工業連盟とタイ自動車部品製造業者協会は共同で監視体制を設け、工場の復旧状況や部品供給への影響を確認しています。

※出典
กรุงเทพธุรกิจ(クルンテープ・トゥラキット)
Reuters(10月8日)
Reuters(9月30日)
กรมโรงงานอุตสาหกรรม(タイ工場局)
ฐานเศรษฐกิจ(ターンセータキット)