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タイで洪水から車を守るため、車体全体を巨大なビニール袋で包む方法が話題になる中、チュラロンコン大学理学部生物学科のジェッサダー・デンドゥアンボリパン准教授は、長期間密閉すると車内にカビが発生するほか、袋にたまった空気によって車が浮き、そのまま流される可能性もあるとして注意を呼びかけました。ジェッサダー准教授が自身のFacebookで発表しました。
ジェッサダー准教授は、「洪水を避けるために車をビニール袋で包んでいる人は、長時間そのままにしないでください。車内にカビが生える可能性があります」と呼びかけています。
巨大な防水袋に車を丸ごと入れる方法は、洪水が迫っているにもかかわらず、高い場所へ車を移動させることができない場合の緊急手段として使われることがあります。
しかしジェッサダー准教授によると、2011年のタイ大洪水の際にも同様の方法が使われ、数日間にわたって袋に入れたままにした車では、袋を外した際に車内一面にカビが発生していた事例があったといいます。
車内にはもともと一定の湿気があり、車全体をビニール袋で密閉すると空気が循環しなくなります。その状態が長期間続くことで、シートやハンドル、布製部分などにカビが繁殖し、車内全体へ広がる可能性があります。
さらに、意外な危険として挙げられているのが「車が浮く」ことです。
車そのものは重いものの、巨大な袋の内部には大量の空気が閉じ込められます。そのため水位が上昇すると浮力が働き、袋に包まれた車が水に浮くことがあります。
過去には、車が自宅前からそのまま流され、離れた場所まで移動したケースや、別の車に衝突したケースもあったとしています。
このためジェッサダー准教授は、こうした方法は自宅敷地内など車が流れにくい場所で使用するか、車や袋を固定できる場合に限った方がよいと説明しています。
また、袋が流されて何かにぶつかれば、ビニールが破れてそこから水が浸入する可能性もあります。
ジェッサダー准教授は、緊急の必要がないのであれば、この方法を安易に使わず、洪水が予想される段階で車を高い場所へ移動させておく方が適切だとしています。
どうしても使用する場合には、袋が浮かないよう重りなどで対策するとともに、袋の内部に十分な量の除湿剤を入れる方法も挙げています。
タイでは雨季や洪水発生時に、車を巨大なビニール袋で包んで水没を防ぐ方法がSNSなどでたびたび紹介されます。ただし、水を防ぐことができても、長期間の密閉や浮力によって別の被害が発生する可能性があるため、使用には注意が必要です。
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