|

「Miss Universe Cambodia 2026(ミス・ユニバース・カンボジア2026)」の大会映像で、タイ・カムペーンペットの女性を撮影した歴史写真がカンボジアの服飾文化を紹介する素材として使用された問題をめぐり、大会主催側は2026年9月23日付で声明を発表し、一部画像について「元の出典の確認が不十分だった」と説明しました。Thai PBSが9月24日に報じています。
問題となったのは、9月18日に行われたMiss Universe Cambodia 2026の予選で上映された、伝統衣装「Sbai(サバイ)」を紹介するVTRです。
タイ文化省によると、VTRで使用された写真は1906年、ラーマ5世(チュラロンコーン国王)の治世にカムペーンペットで撮影された女性たちの歴史写真です。
写真はタイ国立公文書館が保管するガラス乾板・原版写真の「ヴァジラヤーン図書館コレクション」に含まれており、このコレクションは2017年にユネスコの「世界の記憶(Memory of the World International Register)」に登録されています。
タイ文化省は9月21日、サビーダ・タイセート文化相名義の声明を発表しました。文化省の公式Facebookでは日本語版も公開されています。
声明では、大会側による写真の使用について「単なる知識不足や不注意によるものとみなすことはできない」との見解を表明。VTR制作側が写真を特定の文化に帰属させ、カンボジア王室の服装であるかのように一般の人々に認識させる意図をもって提示したと考えているとしています。
また、国立公文書館に保管されている原版にはタイ美術局の透かしが入っている一方、大会で使用された画像ではその透かし部分が切り取られ、出典も記載されていなかったと指摘しました。
文化省は美術局を通じ、Miss Universe Cambodia側に正式な抗議書を送付すると表明。こうした行為や不正確な情報の発信を停止し、歴史写真を引用・紹介する際には出典を正確に示すよう求めています。
さらに、対応が取られない場合には追加措置を検討し、関係機関に対して適用される法令に基づく措置を講じるよう委任する権利も留保するとしています。
これに対しMiss Universe Cambodia 2026側は9月23日付で声明を発表しました。
大会側は、プレゼンテーションで使用された一部画像について、使用は意図的なものではなく、元となった画像の出典確認が十分ではなかった結果だったと説明しました。
また、誤解や対立を生じさせたり、国内外の視聴者の感情を傷つけたりする意図はなかったとしています。
プレゼンテーションの目的については、「Sbai」の多様性や歴史的価値、美しさを紹介するためだったと説明。「Sbai」をカンボジア民族にとって価値ある文化遺産とする立場も示しています。
大会側は今回の指摘を教訓として受け止め、今後は情報、画像、コンテンツの出典確認をより厳格に行い、正確性や透明性、責任ある情報発信を強化するとしています。
声明はMiss Universe Cambodia 2026のライセンスホルダー、Prasat Davin氏名義で、2026年9月23日、プノンペンの日付が記されています。
タイ文化省は今回の写真使用を単なる不注意とはみなせないとの立場を示す一方、大会側は出典確認不足によるものだったと説明しており、写真使用をめぐる双方の認識には違いが残っています。
※出典
กระทรวงวัฒนธรรม(タイ文化省)「声明:Miss Universe Cambodia 2026における歴史的写真および服飾文化の紹介について」日本語版
Thai PBS「กองประกวด “มิสยูนิเวิร์สกัมพูชา” แจงปมใช้ภาพหญิงไทย อ้างตรวจสอบที่มาไม่เพียงพอ」
Thai PBS Verify「“เวทีมิสยูนิเวิร์สกัมพูชา” ใช้ภาพหญิงไทยสมัย ร.5 อ้างคนกัมพูชาแต่งกายด้วย “สไบขแมร์”」
関連記事
新着記事