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タイ国政府観光庁(TAT)が、2026年の長距離市場からの訪タイ客数見通しを、当初の1,100万人から1,000万人へ下方修正したと、Bangkok Postなど各報道が伝えています。
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報道によると、TATの欧州・アフリカ・中東・米州担当のChiravadee Khunsub副総裁は、当初は2026年の長距離市場からの訪タイ客数を1,100万人と見込んでいたものの、過去数か月にわたる航空便の混乱を受け、見通しを前年並みの1,000万人へ引き下げたと説明しました。主な要因は、中東情勢の影響とされています。
2025年の長距離市場は前年比で増加し、訪タイ客数は約1,080万人、観光収入は約6,850億バーツに達しました。一方、2026年は中東市場の落ち込みが目立っており、6月7日時点で長距離市場からの訪タイ客数は約500万人、前年同期比で1.6%減少しました。特に中東市場は32%減となったとされています。
ただし、欧州や米州からの訪タイ客は比較的安定しており、TATは長距離市場全体について一定の底堅さを維持しているとみています。TATは航空会社との連携を重視する「Airline Focus」戦略を進めており、特定の航空ハブに依存しない誘客体制の構築を進めています。
この戦略により、一部の新興市場では成長も見られています。報道によると、カザフスタンからの訪タイ客は8.3%増、ウズベキスタンは28%増、ポーランドは16.8%増となりました。
TATはローシーズン中も海外事務所を通じたマーケティング活動を継続し、主要都市だけでなく、フランスのリヨンやボルドーなど成熟市場の地方都市からの直行便誘致にも取り組む方針です。また、トルコ航空を利用したトルコ経由の欧州市場、韓国航空やEVA Airなどを利用した北アジア経由の米州市場の取り込みも進めるとされています。
第3四半期はローシーズンにあたり、欧州の旅行者は近場での旅行を選ぶ傾向が強く、世界的な旅行心理の回復を見極める動きもあるとされています。一方で、第4四半期については、4つ星・5つ星ホテルの予約状況などから、回復への期待があると伝えられています。
TATは、長距離市場の旅行者は短距離市場と比べて価格への感度が低く、タイでの質の高い休暇に支出する意欲があるとみています。タイの5つ星ホテルは1泊約7,000バーツが目安とされ、中国やベトナムの同等商品より高いものの、タイへの需要は引き続き維持されているとしています。
中東市場についても、航空会社や旅行会社との協議では回復の兆しが見られており、今冬にはクラビやプーケットへの航空便再開を計画する航空会社もあると伝えられています。さらに、LOTポーランド航空のワルシャワ-バンコク線が10月に就航予定で、スカンジナビア航空も冬季にクラビ便を運航する予定です。
TATは、航空ネットワークの拡充と市場分散により、タイが東南アジアを代表する旅行先としての需要を維持し、長距離市場の回復を支えていく考えです。
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