タイ北部でブランド偽造品を一掃、10人逮捕

タイ警察中央捜査局（CIB）傘下の経済犯罪対策課は2025年7月31日、商務省・知的財産局と連携し、北部3県で偽造品の摘発を行ったと発表しました。対象地域は、チェンマイ県、ナコーンサワン県、ウッタラディット県の3県で、計9カ所を家宅捜索。容疑者10人を逮捕し、合計2,889点の商品を押収しました。押収品の推定被害総額は200万バーツを超えます。

今回押収されたのは、商標を無断で使用した偽造商品で、日用品、作業工具、衣類、ブランドバッグ、有名ブランドの靴下など、多岐にわたる品目が含まれていました。

特にチェンマイ県は、国内外からの観光客が多く訪れる観光地であると同時に、タイ北部における重要な商業拠点でもあります。摘発された偽物の多くは、店舗での販売に加え、倉庫で保管しオンライン販売ルートを通じて全国に流通させる計画だったとみられています。

捜査当局は裁判所の許可を得て9カ所を一斉捜索し、押収された商品はすべて標準を満たさない模造品であり、正規の商標権を侵害していることが確認されました。これらの商品と共に、所持者である容疑者10名が警察により逮捕され、現在、各地の警察署で法的手続きが進められています。