タイ北部ターク県で国道が陥没、深さ2.5メートル超

 2025年7月31日、タイ北部ターク県メーソート郡にある国道で、大規模な道路陥没が確認されました。現場はメーソート郡からターク市へ向かうキロポスト24+600付近（メーラマオ地区）で、コンクリート舗装の道路が深さ約2.5メートルにわたって沈下しています。

ターク第2道路局によりますと、この地点は山間部からの水が集まる地形にあり、過去2週間以上続いた大雨の影響で道路下の地盤が侵食され、片側車線が長さ約2キロにわたり沈下しました。現在、該当車線は全面通行止めとなっており、対向車線を使った交互通行に切り替えられています。

現場では30人以上の職員が投入され、シートパイル（鋼製の杭）の打ち込みや重機による応急補強が進められています。また、バンコクから派遣された土木技術者による現地調査も行われ、長期的な修復計画の検討が始まっています。

陥没箇所周辺では、大型トラックなどが頻繁に通行することから、地中から異音が聞こえるなど不安定な状況が続いています。今後の降雨次第では、さらに地盤が緩むおそれもあるとのことです。

道路局では、現場を通行するすべての車両に対し、スピードを落とし、法令を順守しながら最大限の注意を払って走行するよう強く呼びかけています。