川に浮かんだ“死体”、まさかの『助けてください』に全員驚愕

2025年6月11日未明、タイ中部ノンタブリー県バンブアトーン郡で、「橋の下に死体が浮いている」との通報を受け、警察と救助隊が現場に急行しました。通報したのは釣りをしていたミャンマー人の男性でした。

現場はランポー地区を通る幹線道路9号線沿いの橋の下。捜査員が到着すると、水中に男性の遺体らしきものが見つかりました。チェック柄の長袖シャツに黒いズボンを着た高齢の男性が、コンクリートの縁に頭を乗せるようにして水に半分沈んでおり、動く様子はありません。顔には血の跡のようなものもあり、誰もが死体だと思いました。

ところが、警察官のひとりが長い棒で、腹部に乗っていたコンクリートブロックを動かそうとしたその瞬間——。その“遺体”が突然顔を上げ、「助けてください」と声を発したのです。現場は一気に騒然となり、驚きのあまり声を上げる人もいたといいます。

その後、落ち着きを取り戻した救助隊によって男性は引き上げられ、病院に搬送。警察は当初呼んでいた監察医と捜査官の出動を取りやめました。

この男性は70歳ほどで「帰宅途中、橋の下で意識を失って転落した」と語っていますが、供述はやや混乱している様子でした。

通報したミャンマー人のラッソーさんによれば、「夜9時ごろにも一度見かけたが、本当に死体かどうか自信がなかった。再度見に来たときも同じ場所にいて、鼻に血が見えたので警察に通報した」とのこと。

“死体”が突然助けを求めるという、まさかの展開に現場は騒然となりましたが、男性が無事であったことに安堵の声も広がっています。