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漫画家 ウィーラチャイ・ドゥアンプラーさん|ジジイ梅がタイのマンガ界をノゾいてみた!

2015年09月23日

ジジイ梅がタイのマンガ界をノゾいてみた!(2) ウィーラチャイ・ドゥアンプラーさん

画力抜群の二代目漫画家~第4回国際漫画賞優秀賞を獲得したウィーラチャイ・ドゥアンプラーさん

  ザ・ドゥアン(The Duang,เดอะดวง)というペンネームで知られるウィーラチャイ・ドゥアンプラー(วีระชัย ดวงพลา)さん。2009年に発表した『ルアン・ミー・ユー・ワーThe story begins with…』(Banlue books)で日本外務省が主催する第4回国際漫画賞で最優秀賞に輝きました。

—–

Q:いつ頃からマンガに興味を持ち始めたのですか?

「父も漫画家(Ruengsakさん)です。だからマンガ本は周囲に沢山ありました。部屋の真ん中に置かれたテーブルの上で父が仕事をしながら、私も落書きをしていたのを思い出します。3歳ぐらいから棒人間(stickman)を描いたりしていて、物語があるマンガを描き始めたのは小学校2、3年の頃からで、友人たちに作品を見せていました」

Q:なんと若干14歳でデビュー作品を出版していますね!

「マンガ雑誌に『Dumb』という作品が10ページずつ2回に渡って掲載されました。この頃は尊敬する小田栄一郎先生(『one piece』 )の影響が強い画風でした」

Q:現在の画風やストーリーは、小田先生とはまったく違うタイプですね?

「その後、自分独自のスタイルを作ろうと努力したんです。そのために一度読んだマンガは二度読むことを止めました。影響を受けてしまうからです。自分自身の納得がいく所に辿りつくまで4~5年かかりました。一つ良かったのは、父がいたことです。直接描き方を教えて貰ったりはしなかったのですが、方向性などで迷った時にアドバイスを貰いました。例えば、自分の周囲の日常生活をよく観察しろと言われました。それをいろんな角度や反対から見てみろとも。こういった言葉がザ・ドゥアン・ファミリーのシリーズに反映されています」

Q:これからの夢は何ですか?

 「もっと素晴らしいマンガを描いて、タイのマンガ界を活気づかせたいですね」

—–

最初に『ルアン・ミー・ユー・ワーThe story begins with…』の表紙をみた時、圧倒的な画力に驚きました。他の単行本を見ても、やはり、惚れ惚れするタッチです。今、ドイツからモーション・コミックの依頼も受けているということですが、欧米で高い評価を受けそうな画風だと思います。

ルアン・ミー・ユー・ワー The story begins with…

5歳の少年ザ・ドゥアンとその家族を描いたシリーズの他、日常風景をコミカルに時に風刺を込めたショート・ショートを収めた作品集。


『ルアン・ミー・ユー・ワーThe story begins with…』(Banlue books)


『ルアン・ミー・ユー・ワーThe story begins with…』(Banlue books)から


ザ・ドゥアン・ファミリーのシリーズ


オムニバスマンガ集の短編


絵本 Robot Boy NO.03 から。カラーセンスも抜群だ。

(2012年8月19日掲載)

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