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日本企業のタイ贈賄事件、タイでさらに反響が拡大!

2018年12月27日 配信

PJA NEWSでもお伝えした、日本企業によるタイ贈賄事件の初公判がタイで反響を呼んでいる以下のニュースについて、タイでの反響が拡大しています。

【タイ贈賄事件】日本で初の司法取引公判が始まり、タイで反響!



タイの現地大手英字メディアのBangkok Postは今朝、社説で次のように報じています。

■Who trusts the NACC?(誰がNACC(国家汚職防止委員会)を信じるのか?)|Bangkok Post

2018年12月26日の共同通信のニュースをソースとした記事とは異なり、Bangkok Postオリジナルの社説で、その内容はかなり突っ込んだものです。

この社説の概要は以下の通りです。

タイのスラタニ南部の発電所に絡む贈賄事件で、タイの公務員へ賄賂を支払ったとして日本の不正競争防止法違反(外国公務員への贈賄)の罪に問われたMHPS(三菱日立パワーシステムズ社)元幹部の、日本の東京地方裁判所での公判は注目に値する。

日本の共同通信の報道によると、元MHPSの幹部の被告人二人は、東京地裁での12月25日の初公判で起訴内容を認めた。

2013年2月、横浜を拠点とするMHPS社は、タイ政府から5,300メガワットのガス火力発電所に機械を供給する300億バーツ(約1,000億円)の受注を契約した。

そのガス火力発電所について、MHPSで資材調達を担当していた被告人の二人は、2015年2月上旬にタイ運輸省の(名前を明かされていない)高官に1,100万バーツ(約4000万円)の賄賂を支払った事を認めたのだ。

被告人二人は、発電所に関連する貨物を荷揚げするにあたり、その条件を満たしていないとタイの運輸省の役人から言われ、その黙認をして貰うための賄賂を要求されたと主張した。「賄賂を支払わなければ、対応には追加で4〜5ヵ月はかかり、その遅延損害で会社に最大60億円の費用がかかっただろう」と被告人は語った。

この事件の日本の捜査、裁判の進展は、タイの捜査とは極めて対照的だ。

タイの高官が関与したいくつかの汚職事件の調査は、何の結果にも行きついていない、これはタイの汚職防止機関の能力的な限界を示している。

(記事ではここで、他のタイの汚職が疑われるケースとして、イギリスのロールスロイス社が2017年1月に6憶7100万ポンドの賄賂を支払ったとされる事件や、実際には数ドルの偽物の爆弾探知機(GT200)を高額で、タイの13の政府機関が、2006年~2010年に少なくとも1,358個、合計約14億バーツを購入したとされる事件などに言及し、タイの現状の汚職の問題点について考察しています。)

中でも、タイ国民の汚職防止機関への信用を一番揺るがせているのは、プラウィット副首相の腕時計問題だ。

2017年12月、プラウィット副首相がスイスのRolexなどの高額な腕時計を20個以上も使っている事が告発され、大きな注目を浴びた。

この告発は汚職防止機関のNACC(国家汚職防止委員会)から告発されたものではなく、一般市民から告発されたものだ。

これらの時計はいずれも資産として申告されておらず、人から借りた物だという趣旨の釈明がされている。

この事実が告発されてから一年になろうとしているが、今だに結論は何も出ておらず、予定されていた記者会見も開かれなかった。(*)

NACC(国家汚職防止委員会)などの汚職防止の取り組みについて、民衆からの信頼を得るには、これでは遅すぎるのではないか。

上記が報道されている概要で、かなり突っ込んだ論評記事です。

日本の裁判所でのタイ贈賄事件が、タイで反響を呼んでいる事、その反響のポイントが良く伝わる、タイのBangkok Postのコラム記事ですね。

尚、記事中の(*)に書いてあるNACCのプラウィット副首相の腕時計問題についての記者会見というのは、こちらもBangkok Postで報じられている以下の件の事です。

■Bangkok Post)NACC watch probe result out today(NACC(国家汚職防止委員会)、今日腕時計問題について調査結果を発表)|Bangkok Post

タイ大手英字メディアのBangkok Postは、NACC(国家汚職防止委員会)が12月27日木曜の今日までに、プラウィット副首相の腕時計問題について調査結果の発表を予定していましたが、これが延期された事を報じています。

延期の理由は、他の関連する件で対応する必要があること、委員の一人の健康上の問題があることが理由とされています。

タイの汚職防止の取り組みや、NACC(国家汚職防止委員会)やPACC(公的汚職防止委員会)の位置づけは、PJA NEWSでも以下に既報の通りです。

■PJA NEWS)プラウィット副首相の腕時計問題、NACCが報告書を受領 (2018年11月3日)

外国人の目線で見ると、タイで蔓延する汚職問題を解決するという取り組みは、非常に難易度の高い取り組みである事はよくわかります。

私たちPJA(パタヤ日本人会)では、日本の企業や個人からの相談などをお受けする機会が多くあります。それら多様な問題でタイの公務員の汚職が疑われるケースなどでは、チョンブリ県の問題は主にPACCが担当してくれて、日本の企業や邦人の保護のために活動してくれているのを実際に経験していますから、PACCが取り組みに尽力してくれている事は事実だと言い切れますし、PACCへの取り組みに感謝しています。

蔓延する汚職問題への取り組みが、最初から完璧に出来るなんていうのは、無理な要求でもあるのです。

現在はタイ政府も、NACC、PACCなどを通じて汚職問題への取り組みを進めている最中ですから、議論としてはお互いに冷静で発展的な議論を進め、その取り組みが今後より進んで、外国企業や個人も含めて、より安心して投資、生活ができるように変わっていく事を願って、タイをより良くするための取り組みへ協力や応援をしていきたいと思います。