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第139回 裸足のタイ人選手達に学ぶ -北部の田舎街の小学校を訪れて-

2013年8月10日 配信

2013年8月10日 掲載

「夢追人」のタイサッカー珍道中

バンコクから車で約2時間、Nakhorn Nayok (ナコン・ナヨック)という北部の街へサマーキャンプに訪れた。地元の小学校と試合をすることになっていたのであるが、会場に着いてみると驚いた。刈り込まれていない芝生(雑草)、歪んだゴールにビリビリのネット、ラインは当然引いていない。まるで”これから試合をする”という雰囲気が微塵も感じられなかった。

バンコクでは大概のケースがコートをレンタルして試合や練習等を行うので、”何時キックオフで…”と遅くても前日までには試合スケジュールが分かる。でもタイのチームと対戦すると、(大分改善されて来ているのであるが)集合時間にダラダラと遅れて来て試合開始時間が勝手遅らされたりする。案の定この日も”いつ試合が開始されるのか”分からずにいた。

この試合の前に中学生と別の会場で交流会を開いた時もそうだったのであるが、何故か小学生&中学生の子供達が…バイクに2ケツ、3ケツして集まってくる。暗黙の了解といったところなのであろうか。

そして殆どの選手達が、裸足でプレーしているのである。当たり前のようにお揃いのユニホームを着て、色々なデザインのシューズを履いてプレーする日本の子供達を相手に、テクニックで翻弄する裸足のタイ人選手達。心から楽しそうにプレーをしている姿から、胸にグッとくるものを感じた。

タイでは各都市部では天然芝・人工芝のコートも増えて来ていて、小学年代から全寮制で強化しているチームもあるという。小学校高学年位の年代になってくると、全く敵わなくなるのが現状だ。日本人の子供達は毎日集まって練習出来る環境では無いからね。与えられた環境で実力に差が出てくるとは思うけれど…でもNakhorn Nayokの子供達と試合をしてみて、”練習環境が悪いから勝てない”というのは唯の言い訳なのかなとも感じた。

凸凹のグランドやぬかるんだ滑るグランドでも沢山ボールに触れて楽しんでプレーすれば良いじゃん!! それもサッカーでしょう!?…そんな事を教えて貰ったような気がする。

伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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