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第137回 タイで実現した憧れの”エドガー・ダービッツ”とのプレー

2013年8月3日 配信

2013年8月3日 掲載

「夢追人」のタイサッカー珍道中

親御さん方とランチを共にした際「走れ、蹴れ!!…では無く、(子供達に)ちゃんとした応援をしたい」という希望の声が挙がった。「んじゃあ、自分自身がプレーするしかないでしょう!!」と云う事で、6月からレディースサッカークラス”infinito elf (インフィニト・エルフ)”を立ち上げた。毎週水曜日10時から1時間半、トンローソイ10にある”Arena10”というサッカー場で活動をしている。メンバーの殆どがビギナー…なのであるが、積極的に練習に参加し熱心にトレーニングに励んでいるので、メキメキ力を付けて来ている。

俺の家内も”infinito elf”のメンバーである。彼女はゴール前に”ここぞ”というタイミングで入ってくる…かなり言い過ぎな表現であるが、バンコクのF・インザーギである。彼女は今までサッカー経験が、片手で数えられる位しかなく練習着というものを持っていない。だから俺の現役時代のユニホーム等を箪笥から引っ張り出して(勝手に!?)着用している。ある練習日にセレクトしたのが、写真のユニホームである。

このユニホームは2011年5月にTAKE Action主催でタイのナショナルスタジアムで行われたチャリティーマッチのもの。中田英寿氏を筆頭に、前園真聖氏やタイでプレーする日本人選手達でチーム編成し、タイオールスターズと対戦をした。その中にスペシャルゲストとして元オランダ代表のエドガー・ダービッツ氏も名を連ねていた。

ドレットヘアを束ね、黒縁のメガネを掛けた独特の風貌でグランドを縦横無尽に駆け回る。なによりも闘志剥きだしでプレーするその姿が格好良く、俺は彼の大ファンであった。監督やチームに対して「俺をスタメンで使え」と契約書にもこの事項を盛り込んでしまうところも凄いよね…NBAのロッドマンとダービッツは俺の中で英雄である。

前日練習が行われ、彼はやって来た。「やべぇ、目の前にダービッツがいる」もはやチームメイトでは無く、ただのいちファンになっていた。練習では紅白戦が行われ、俺がセンターバックでダービッツはボランチ、同じチームでプレーすることに。こんな絶交の機会は無いでしょう「伊藤です、大ファンです…よろしくお願いします」と丁寧に英語で挨拶をした。すると気を遣ってくれたのかなぁ…俺でも分かる簡単な英語で2言3言会話をしてくれた。もぅ感動で…紅白戦を”心ここにあらず”状態でプレーしてしまった。でも…あれっ!? ダービッツ氏、全然動けて無いんですけど…ミスも連発していたし、「彼、(明日の本番)大丈夫かな!?」 なんてセンターバックでコンビを組んだ選手と話していたっけ。

でも世界のダービッツですからねぇ、試合当日の豹変ぶりは見事だった。中盤で相手を潰す×2、しかも絶妙なタイミングで攻め上がり”先制点”までゲットしてたからね。俺は”後半頭からの出場”と云われていたんだけど、怪我人が出て急遽前半中盤からほぼノーアップの状態でピッチへと向かった。この試合、前述のダービッツの得点で1-0と先制をしていたものの、その後流れがタイオールスターズに行きかけていた難しい局面での出場。そんな俺を気遣ってくれたのか、ダービッツが俺のところにやってきて両肩に手を置き、英語で話しかけてきた…「さすが、昨日とはまるで顔つきが違う」と思いながら話を聞き、「OK、任せろ」と言い、手でGoodサインをした。それを受けてダービッツは俺にウィンクを返してポジションに帰って行った…。

今ここで真実を語ろう、ダービッツ氏…俺、英語出来ませんから(泣)。あなたの英語「○×※□Δ●…」こんな感じに聞こえてました。でも自信満々にGoodを返したから、通じたと思ったのかなぁ!? 今でもタイ語や英語で話しかけられた時の得意技は”解っている風”に振舞えること。でもあまり良くないよね、ちゃんと勉強しないとなぁ。

※”infinito elf”、新規メンバーを随時募集しております。よろしくお願いします。

伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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