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第130回 表彰メダル重み…日本では勝ち獲るもの、タイでは与えられるもの

2013年06月30日

2013年6月30日 掲載

毎週末の日曜日、我がサッカースクールの生徒達は11人制のサッカーや7人制サッカー、そしてフットサルまで色々な大会にエントリーしてハードな戦いを続けている。しかしここはバンコク、タイである。必ずと言って良い程「これってどうなの!?」という文化の違いに直面する。

インター校の大会では変則の延長Vゴール方式が存在するし、普通にエントリーチームが来なかったりする。以前参加した大会では予選全敗するも不戦勝続きで奇跡の準決勝進出、ここでも負けたのに…3位入賞のメダル獲得、何とも言えない気分を味わった。

タイ人の子供達は留年する子が多いみたい。でも例えば”U-10の試合”というカテゴリー分けをされていても、”4年生だから…”と明らかに身体が大きい子が出てきたりする。実際に「あの子、何歳なの!?」と聞くと12歳だったりするから堪らない。小学生年代での1歳の年の差は大きいからね。そんな時は「アウェイで戦っているんだなぉ」としみじみ思ってしまう。

俺は小学生の頃、結構市内で強豪チームに所属していたからメダルを多く勝ち獲ってきた。でも不思議と2位が多くて銀メダルばかり。小学生ながらにこの銀メダルを見て「次こそは…金メダルを!!」と思っていた。だから小学生最後の大会で大会優秀選手として金メダルを獲得した時は、とにかく…とにかく嬉しかった。

タイでは何というか…セレモニー好きだからなのか、とにかくどんな順位でも表彰されるしメダルが貰えてしまう。9チーム中7位の成績でメダルを授与させてしまう位だからね。だからメダルの価値・重みって子供達は感じていないのかなぁと思う。勝ち獲るものではなく、与えられるものと考えているんじゃないかな…。

そういえば俺、優勝したのは大学3年次の関東リーグ(当時2部)が初めてだった。小学4年生から始めたサッカーで、優勝するまでに10年以上かかったんだよね。それからはアマチュアで取れるタイトルを20代で殆ど獲ってきたから、今思うと幸せだったかな。でも満たされない自分がいた。だから30代で”Jリーガー”を目指し始めたのかも知れないなぁ…。

伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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