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第112回 試合前に流れる“国王賛歌”…この曲を聞いて選手達は闘争心に(更に)火をつける!!

2013年4月20日 配信

2013年4月20日 掲載

「夢追人」のタイサッカー珍道中

 来タイされた方々が最初の方に憶えるであろう「チャイヨー」という言葉。「チョン・ゲーウ」と共に“乾杯”という意味の言葉なのであるが、その他に“万歳”や“やったー”という意味でも使われている。

 タイには国歌が2つ存在する。一般的に“国歌”と呼ばれているものは朝8時と夕方6時に街やラジオ・テレビから流れ、基本的には全国民がその場で直立不動の姿勢を取り国王様に敬意を表している。

 第2国歌と呼ばれる“国王賛歌”は、国王様ご臨席の行事や映画の上映前に流れている。この曲が流れる時もその場で直立不動の姿勢を取ることが義務付けられている。国歌と国王賛歌、共に歌の最後の結びは前述の“チャイヨー(万歳)”という言葉が使われている。

 サッカーの試合開始前にも“国王賛歌”は流されている。決してノリの良い曲とは云えないこの曲なのであるが、選手達はグランド場でこの曲を聞くと何故か気持ちが高ぶってきて“やってやる”という気持ちに更にスイッチが入る。

 ソンクラン明け、久しぶりに訪れたスタジアムで試合前に聞いた“国王賛歌”。観客席で聞いていても興奮を覚えてくるのであるから、ピッチで聞いている選手達を改めて羨ましく思う自分がいた。

 「この曲を試合前に歌えるようになりたい」とリクエストしてきた日本人選手がいる。おぉ、この曲を試合前に思いっきり声を張り上げて歌っている日本人選手…想像しただけでも恰好良く感じたので、意味と歌詞・楽譜を調べてカタカナをふった歌詞カードを作成、早速プレゼントしてあげた。

 歌詞カードをプレゼントしてから早1年が過ぎようとしている。今回訪れたスタジアムで“歌いたい”とリクエストしてきた日本人選手はスタメン出場を果たしていた。…が、悲しい事に歌っているようには見えなかった。こら×2と思い、試合後に「何故歌わない!?」と問いただしてみると…「全部覚えられないっす。でも…最後の“チャイヨー”だけは歌っています」って。「おぃ、そこだけは(プレゼントした)歌詞カードを見なくても誰でも歌えるのではないか!?」

 そこで俺は決意した。“国王賛歌”を歌えるようになって“観客席で大声で歌う日本人ライターがいる”と噂されるようになってやる!!と…。こんな面からも名前を売っていく企みをしている“いとたく”なのであった(苦笑)。


伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand