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第109回 タイサッカーのレフリングについて物申す

2013年4月10日 配信

2013年4月10日 掲載

「夢追人」のタイサッカー珍道中

4月6日TPL(タイプレミアリーグ)のブリラム・ユナイテッドvsソンクラー・ユナイテッドの試合をテレビ観戦した。この試合はサムライ対決、ブリラムの平野甲斐選手のプレーを見てみたかったんだけど、この試合は出場せず。ソンクラー・ユナイテッドの樋口大輝選手は相変わらず献身的な動きでチームの為に走り続けていた。

試合の方は前半1-1で折り返すも後半はブリラム・ユナイテッドNo.7カメロ選手の一人舞台となった。ボールを運ぶ段階で顔を上げられたブリラムと(細かい)トラップミスを繰り返したソンクラー、最終結果6-1は厳しい言い方をすると妥当なように思われた。

あとはタイの試合で良く見られる“自ら倒れ込んで担架を要求し、グランド外に出ると直ぐに立ち上がる”という見苦しい行為をする選手がこの試合に関してはいなく(1人いたか…)、試合の流れが止まらなかった事は非常に良かったと思う。

タイ人選手は練習でも試合でも外国人選手に対して物凄くエグいファールをしてくる。これに対して大概は「一発レッド(カード)でしょう!?」と毎回思うのだが、何故かイエロー(カード)で済んでしまう。だから後半40分にソンクラーNo.3の選手がブリラムNo.7カメロ選手を蹴りあげた場面で一発レッド(カード)が提示された時に「おぉ、タイ人の主審でも(タイ人に対して)レッド(カード)出すんだぁ」と妙に感心してしまった(まぁブリラム側のホームゲームという事も関係していたのであろうが…)。

本当かどうか定かでは無いのであるが、Jリーグの試合を見たタイ人レフリーが「どうしてこんなに公平に笛を吹くんだ!?」と驚いたという話を聞いたことがある。確かにタイでは賭け事の対象になっている事もあり、「あそこのチームのボスはマフィアだから審判が買収されている」なんて話は選手時代良く耳にしたし、実際ミーティングで「気を付けるように…」と指示もされていた。

これは僕が現在参加しているアマチュアリーグや指導している子供達の試合でもそう感じる。日本人チームでタイのリーグに参加しているから“常にアウェー状態”なんだよね、頭では分かっていても実際やられると頭に来る事が多い。アマチュアリーグで優勝したタイ人チームの試合で毎回「あれがPK!?あれがファール!?」というシーンが毎回見られたのも事実。まぁそれを決めて勝ち切るだけの力がある強いチームではあったのだが…。

現在一緒に子供達に指導をしているタイ人の友人はこの優勝チームに所属してプレーしている。彼はね、この(タイ人にとっての)ホームの笛について「折角勝利したのに毎回審判の笛が話題になる」こと、実際におかしいと思っているし…「うれしくない」と語っていた。

やっぱりね、プレーしている方も観ている方も選手やチームが試合の中心であって欲しいよね。このレフリングに関しては、まだまだタイは改善の余地があるのかなぁと感じている。

伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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