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第7回 試合前のセレモニーでもタイ独特の文化が…

2012年05月11日

2012年5月12日 掲載

タイの公式戦、試合前のセレモニーは独特です。

入場の際には両チームのサブ(交代要員)の選手達とチームスタッフが花道を作り、ハイタッチをしながらグランドに向かいます。

グランドに整列後“国王様万歳”的な曲が流れます。これは映画等の娯楽の時にも始まる前に流れるみたいで、試合観戦に来ている人達も含め全員がその場に立ってこの歌を聴くことになります。

初めて僕のタイでの試合を観戦に来た家内は、最初何が起こったのか理解出来ずに「えっ、何!?」と戸惑って座っていました。僕はグランド内から「頼む、立ってくれっ!!」と念じる事しか出来なかったのですが、家内はこちらを見て「あぁ、そういう事か」と納得したように立ち上がってくれました。

この曲を聴きながら選手達は、グランドからメインスタンドを眺めたり、目を閉じたりすることで、「よしっ、やってやるぞっ!!」と試合に向けて更にスイッチが入ります。引退をした今でも僕は、スタンドからこの曲を聴くと興奮してきます。

両チームの選手達が握手をして写真撮影、これは日本のJリーグと変わらないのですが、そこから今度はグランド内に先ほど花道を作ってくれていたサブの選手達やスタッフも参加して円陣を組みます。

試合直前に選手達に喝を入れるのは常識では監督だと思うのですが、タイはチームオーナーのプレジデントが話をします。プレジデントがベンチ入りをするチームも少なく無く、これには僕は未だに違和感を覚えます。

そしてみんなでチーム名を大声で叫んだあとに「○※△×!!」とタイ語を叫ぶのですが、僕はこれを理解するのに3か月かかりました。僕のチームは「Su(ファイト)!!」と叫んでいたのですが、各チーム掛け声が異なり、日本人選手に「自分のチームは試合前の円陣で何て叫んでいるの??」と質問すると、案外分かっていない選手が多く、適当に叫んでいるみたいです。

試合以外の面でも文化の違いを感じながら試合を観戦する事も面白いかもしれませんね。

伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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