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第16回 三線奏者 火野村豪さん|ジジイ梅の「アナタに会いたかった!」

2011年12月20日 配信

第16回 三線奏者 火野村豪さん

第16回 三線奏者 火野村豪さんに、ジジイ梅が直撃インタビュー。

沖縄三味線の音色よ、タイの人たちに届け!

火野村豪(ひのむらごう)さん
三線(さんしん)奏者

浴衣姿、一本下駄、沖縄式三味線の三線というユニークな姿が目を引く火野村豪さん。三線を通し、タイの人たちに日本の文化の豊かさを伝えたいと様々な活動をしている。
昼間は各種代行会社でサラリーマンとして働きながら、二束の草鞋を履く異色の演奏家に話を聞いた。

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第16回 三線奏者 火野村豪さん

■タイを経由して沖縄に行く?

ジジイ梅 沖縄三味線を始めるきっかけは何だったんですか?

豪さん 本当に偶然の結果なんです。ちょっと話が長くなるですが…。
もともと兵庫の出身で、東京で10年以上飲食業に就いてました。自分でも店を開きたいと思い、移動式屋台だったら資金も何とかなるだろうと目星をつけました。
屋台といえば東南アジア。そこで勉強のつもりでタイを観光で訪れたんです。2007年だからもう5年前ですね。

ジジイ梅 ふむふむ?

豪さん そこでタイの人たちのホスピタリティに打たれたんです。たしかに日本のサービスは一流ですが、タイの食堂で屋台の人たちと接してストレートな優しさを感じましたね。
もっとタイのことを知らなければならないと思い、語学留学を決めました。でも学校にすぐ入学出来ず、時間が空いたので沖縄でアルバイトをすることにしました。

ジジイ梅 やっと沖縄が出てきましたね!

第16回 三線奏者 火野村豪さん

■オジイとオバアから教わった三線の素晴らしさ

豪さん アルバイトをしていたのは八重島諸島にある由布島という場所です。ここの観光名物がオジイやオバアの引く牛車。同時に三線の演奏もお客さんに聞かせるんです。
僕はお客さんたちをどの牛車に差し当てるかなど裏方の仕事をしていました。でも、オジイやオバアも年だから午後になるともう疲れてしまうので、僕まで運転手として刈り出さられる羽目になってしまいました(笑)。
牛車の運転はいいですが、三線の演奏までしなければならなくて・・・。

ジジイ梅 三味線の演奏経験は?

豪さん もちろんないです(笑)。でも、ピアノを子供の頃6年間やっていたり、中学ではコーラス部にいましたので音楽の基本はありましたので。
お客さんは三線の演奏も楽しみに来ていますからね、懸命に練習して一週間で何とか物にしました。
でも、沖縄のオジイやオバアらしいストレートな性格で「そこはそうじゃない!」「さっき言っただろう!」とか散々に言われながら(笑)。

ジジイ梅 一週間でマスターって無茶苦茶早いですね!そこで三線の魅力にとりつかれたんですね。

豪さん 昔の日本の良さを思い出す懐かしい響きがありますよね。癒されるというか。老若男女問わずに受け入られるのもスゴイと思いました。

第16回 三線奏者 火野村豪さん

■突然、大型ミュージカルに抜擢される!

ジジイ梅 沖縄の後、タイでの生活が始まるんですね。

豪さん はい、語学学校に通い一からタイ語を勉強し始めました。その頃、たまたま知り合った在住の邦人の方を通じてミュージカルのオーディションの話を頂きました。
三線の良さをタイの人たちにも知って貰いたいと思っていたので、渡りに船と受けたら合格してしまいました。

ジジイ梅 え、いきなり?

豪さん 蝶々夫人を題材にした『JOJOSAN』というミュージカルで、TVのオーディション番組『アカデミー・ファンタジア』の合格者が出演する大掛かりな物でした。
バックの演奏に和楽器が入るので琴・尺八・三味線の演奏家を探していたんです。プロデューサーさんの前で演奏したら「お前に決めた!」って一発でした。

ジジイ梅 リハーサルとか大変だったんじゃないですか?

豪さん はい、一ヶ月続いたんですが、英語は話せず、タイ語はまだ勉強中だったからコミュニケーションがうまく取れずに難しかったですね…。
学校でせっかく覚えたタイ語で話しかけても、英語で返答されたり(笑)。
でも、ペップリーにあるMシアターで実際に上演された時は感動しましたね。
僕は三線を演奏する時、浴衣に一本下駄という格好なんですが、それが印象深かったのか、 今でもミュージカルの関係者に街で偶然会うと「GOU!」と呼ばれるのは嬉しいですね。

■路上がライブステージに早変わり!

第16回 三線奏者 火野村豪さんジジイ梅 昼間はサラリーマンをされていられるんですよね。

豪さん ええ、今の各種代行会社の社長に拾って貰いまして(笑)。学校を終えた後、一度、日本に帰ったんですが声をかけて頂き、タイに戻ってきました。

ジジイ梅 ミュージカルの後、三線の活動の方は?

豪さん とにかくタイの人たちに聞いて貰いたかったので、スクンビットを歩きながら演奏していました。『ドラえもん』を謡いながら。これならタイの人もみんな知っていますからね。
すぐ覚えられて、ドラえもんって呼ばれるようになりました(笑)。演奏に合わせて一緒に踊ってくれたりすることもありました。そういう面ではタイ人って沖縄の人のノリに近いですよね。
セントラルワールドの前の広場とかどこでも演奏していましたね(笑)。

ジジイ梅 『ドラえもん』もレパートリーに入っているんですか?

豪さん 他にも『涙そうそう』や『上を向いて歩こう』、BEGINの曲などがあります。特に民謡にこだわっている訳ではないんです。とにかく聞いてくれる人が楽しくなってくれれば。

第16回 三線奏者 火野村豪さん

■日本の底力をタイ人に知って欲しい

ジジイ梅 東日本大震災のチャリティ・イベントにも出演されたそうですね?

豪さん はい、OISHIなどが協賛するイベントで沢山有名な歌手や俳優が来ていました。僕は『涙そうそう』を演奏させて貰ったんですが、観客の人たちが凄く真剣に聞いてくれたのが印象的でしたね。
今年は本当にいろんな活動をさせて貰って、チェンマイのフード・フェスティバルに呼ばれたり、スリン県で高校生相手の日本語キャンプに参加したりしました。

ジジイ梅 タイで三線を演奏する上での苦労は何ですか?

豪さん 特に苦労は感じないのですが、強いて言えば、備品を手に入れにくい事ですね。日本の物は何でもあるバンコクでも流石のにこれだけは(笑)。メインテナンスについても同じです。
三線にトラブルがあると、沖縄の師匠のオジイに電話するんですが、「弦なんて釣糸を代わりに使えばいいんじゃ!」とか「ネックは壊れたらガムテープを貼っておけ!」という感じで(笑)。
でも、いくら何でもそれは観客の方々に失礼なので、備品類は知人に送って貰ったりして何とかしのいでいます。

ジジイ梅 今後の目標は何ですか?

豪さん タイにいる和楽器の演奏家が集まっての合同コンサートですね。日本人だけでなく、タイ人で尺八を演奏する方もいたりするんですよ。
コンサートを通じて日本の底力みたいな物をタイ人に感じて欲しいし、元気を失っている同胞の日本人にエールを送りたいんです。

ジジイ梅 楽しそうですね!本日はありがとうございました!

第16回 三線奏者 火野村豪さん

■火野村豪さんライブ最新情報!

第16回 三線奏者 火野村豪さん【伊勢丹クリスマス・イベント】
[日時]
2011年12月24日、25日
13:00~15:00、17:00~19:00
[場所]
伊勢丹6階
GOCHISOU SPACE

◇豪さんからのコメント
ハイサイ!
『クリスマス=沖縄』
結びつかないようですが沖縄にもクリスマスソングあります。
そんな曲をおりまぜ沖縄の、そして日本の風を吹かせればと思っています。
ぜひ聞きに来て下さい!

【J-LIVE 2011+1】
[日時]
2012年2月26日 13:00~23:00
[場所]
Cosmic Café(RCA)予定

◇豪さんからのコメント
ハイサイ!
バンコクで活動されているベテランミュージシャンに混じっての演奏です。
10数組出演される中で一風変わった味が出せれば!

 

■豪さんのブログはこちら!

バンコク★沖縄三線の花道
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◇豪さんからのコメント
バンコクのスパ・エステ・マッサージ・ネイルに関して毎日ブログを書いております。
最近、日本からのお客様やマッサージ店経営者様からのご要望の多いバンコクの
タイ古式マッサージ店舗の紹介も始めました。
目指せ1,000店舗★

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