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第307回 負けず嫌い…というより嫉妬-いとたくバンコク指導記-

2016年12月2日 配信

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大学を卒業し、アマチュアでプレーしていた頃の俺は”名前や実績のある選手”に対してリスペクトし過ぎていた様に思う。自分に自信を持てていなかった俺は、”(この選手を)超えてやる。ポジションを奪ってやる!!”と微塵も思っていなかった。これでは選手としては、高みへ登って行けないよね。ただ身体能力が有り、相手FWを止めることに遣り甲斐を感じていた俺は、この能力を最大限に引き出してくれるチームや監督に運良く巡り会えていたのかな。

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オフシーズンを利用して、タイでプレーするプロサッカー選手達がスクールに遊びに来てくれている。”身体を動かしたい”と大人クラスにて一緒にプレーする機会も多く、現役の選手達とやり合える場が持てることは良い経験に繋がる。ここで現役選手が対戦相手に入ってプレーなんかされると…俺の”負けねぇ”精神にメラメラと火がついてしまう。

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現役を退いて5年、10~20歳も年下の現役選手を相手にただ浸らに戦う。”負けたくねぇ”一心で…右膝の半月板損傷&内側側副靭帯を損傷してるのに、両肩に脱臼癖がありコンタクトを禁止されているのに。サッカー選手としての夢を追いかけている、そして夢を掴んでいる選手達に対して、俺はきっと嫉妬しているんだと思う。当然やられることの方が多く、凹むしイライラする。そしてグランドを後にするまで引きずる(いやはや大人気無い)。

プロ選手となり試合やプレーで上手くいかなかった時は、高速道路をドライブすることで気分転換した。当時はサッカーでの事を家に持ち帰りたく無かったからだ。

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現在は「畜生、負けたぁ」と言う愚痴を家内にこぼし「何張り合おうとしてんのよ」と酒の肴にしている。酒の量を減らせば良いのだけれど…差は開く一方である。

伊藤琢矢(いとたく)
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
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