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第265回 Soccer Campからプロ選手の振る舞いを学べ-Nakhon Rachashima Soccer Camp(2)-

2015年11月17日 配信

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通常のサッカーキャンプはターム(学期)終わりに地方へ遠征に出る。地方のチームとの交流戦と観光がメインであり、本帰国をする仲間と過ごす最後の行事としても当てはまるかな。

今回のNakhon Rachashima Soccer Campは連休を利用してTPL観戦&エスコートキッズを目的として開催したが、交流戦の方もSWAT CAT AcademyとThe Art Academyの2試合をアレンジした。

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Bangkokを離れれば離れる程、タイのチームも「日本人チームとの試合」はなかなか無いチャンスなのであろう。タイの選手達は兎に角俺たちに興味を抱きコミュニケーションを図ろうと積極的に行動を起こす。練習着の背中に書いてある各選手の名前(アルファベット)を片っ端から読み上げて顔を自分に向けようと試みる。

あとは「おはよう」とか「有難う」とか知っている単語を並べて来たりね。指導者になって最初はこれが本当に嫌だったね、「こいつバカにしているんじゃないか!?」…大会等で結果が求められた試合で負けた後にコーチへの挨拶をしにくる対戦相手にこれをやられると本当に頭にきてしまってね。でも、彼らには悪気が無く只単にコミュニケーションを図っていると気付いたんだよね。

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残念ながら日本人選手は「可愛いね、写真(一緒に)撮らせてよ」というタイ人の申し出等に照れてみたりシカトしてみたり…でもこれって損な印象を持たれてしまうし、ただ文化が違うと片付けてしまうのも違うと思うんだよね。だから「自分がプロ選手となって憧れられる…応援して貰う立場になった時の振る舞いの訓練だと思うこと。誰が見ているか分からない世界、同じ実力であったら規律を守れ挨拶がきちんと出来る印象の良い選手が生き残って行く世界なんだぞ」とキャンプの交流戦を通じて伝えている。

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後はサッカーから離れた企画も入れるようにしている。完全にリフレッシュして貰う事が目的、今回は”在り得ない珍寺”として有名なWat Par Lak Royへ。俺は観光スポットの歴史や由来等を最低限ネットで調べ選手達へ伝えるようにしている。あとは選手達がどの様に感じ捉えてくれるか…耳をダンボにして選手達の会話を楽しむことにしている。今回のWat Par Lak Royは天国と地獄を表現しているお寺あるそうで、「訳解んない」「気持ち悪い」という素直な感想から旅順を進める内に少しづつヒントを与えることで、「ここは死んだ後の想像の世界なんですか」とか的を得たことを言う選手が出てくるとね…それだけで任務達成である。

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今回のCampは選手達のBangkokでの思い出の1ページと出来たであろうか。Creer fcで学べる独自色をこれからも企画・実行して行ければと考えている。どうですか、みんな良い顔をしているでしょ!?

 

伊藤琢矢(いとたく)
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
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