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第235回 コーチとして、ダチとして…背番号7へ送るメッセージ

2015年4月16日 配信

2015年4月16日掲載

「夢追い人」のタイサッカー珍道中

彼は元々ボールフィーリング力に長けていて、技術的な指導は必要ないのかなと思ったのが第一印象。だけどボールに喰らい付かなかったし、正直一つひとつのプレーが”軽く”感じたのも事実。実際に「俺、体力が無いから」と自分で限界を作っていたからね。だから”飴と鞭”を上手く使い分けて育てて行こうと…。
“気持ち良くプレーさせてやりたい”と思いコーチと選手というよりはダチになる…歳の差26のね、正直無理あったかな(苦笑)。でもよくバカ話もしたしサッカーノートやLINEでのやり取りも楽しかったな。素直に気持ちをぶつけてきてくれたからね。これが飴になるのかな。
元々勝負事に対して“熱くなれる”。だから体力が持たずにバテた時には「(チームで)上手い奴がボールを受け続けろよ、プレーし続けろよ」「(相手エリアでは)自由にゴールに仕掛けて構わないから、取られたら取り返せよ」と…要はプレーの”軽さ”を取り除いてやろうと厳しく接することも多々あった。鞭の部分だよね。
ある強豪タイチームとの試合で立ち上がりに失点を重ねたものの後半盛り返して大逆転劇を演じた事がある。負け慣れていたチームを本格指導し始め「あぁ、強くなって来ているな」と実感した試合。この試合で彼はスタメン出場していたが、大逆転劇の時はベンチに退いていた。歓喜に沸いていたチームのメンバーの中で彼を捕まえ、「この逆転劇の中にTAKUYAがいないのが、俺には気に食わねぇ…お前も悔しいだろ」と伝えたんだけど、憶えているだろうか。ここから急成長を遂げたチームで、中盤を…ゲームを作り続ける選手へと成長を遂げていったように思う。
正直TAKUYAは7人制やフットサルよりも11人制のサッカー環境の方が活きるように感じる。このタイミングで日本へ旅立てることも良いと思う。タイで成長を遂げた姿を日本のピッチで見せつけてやれ!! 応援しているぞ…コーチとして、そしてダチとしてもな。

「夢追い人」のタイサッカー珍道中


伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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