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第172回 蚊を食べながら…

2014年1月24日 配信

2014年1月24日掲載

「夢追人」のタイサッカー珍道中

 タイの季節は”乾季””暑季””雨季”の3つ分けられる。現在は”乾季”…雨が少なく気温もそれほど上がらないため、過しやすい季節かな。朝晩は長袖が必要になる時もあるね。これから”暑季”へと変わり、毎日40度を超す”真夏日(!?)”を迎える。”雨季”は5-11月の間、梅雨のようにダラダラとは降らず、一気に「どしゃ~っ」と降って直ぐに止む…んだけど、その短時間の間に街を洪水させたりするから堪らない。
暑さを避けるためか、タイのチームは練習が16時からというところが多い。そこから日没位までボールを蹴ってといったところ。タイ人は基本練習場に来るの遅ぇし、練習後帰るの早ぇし…とここでは愚痴ることは控えておこう。
冒頭で「過ごしやすい季節」と書いたが、蚊にとっても過ごしやすい季節なのであろう。1年中生息していて悩まされてはいるのであるが、この季節は特に酷い。練習が終わる頃に大量の蚊が襲い掛かってくる。この状況でチームオーナーのプレジデントの話等を聞かなければならないんだけど、それどころでは無い。小刻みに動きながら蚊への小さな抵抗を試みながら”話をちゃんと聞いてます”風に保つ作業は大変であった。でもタイ人は「しれ~っ」とした態度で直立不動の態勢で話を聞くんだよね。”タイ人は辛い物や香草を小さい頃から食べているから蚊に刺されない”なんてことを聞いたんだけど…定かではない。
“タイ人は日本人より蚊に刺されにくい”ことは事実のようなのであるが、”刺されない”訳では無いみたい。サッカースクールのタイ人スタッフは”虫除け”を持参してグランドに現れるし、あるコーチは蚊にさされた影響で”天狗熱”になっていた。ちなみにタイの”虫除け”やら”虫刺され用の薬”は日本の物より効用が高いらしく、効果が如実にあらわれる。大量発生する蚊に全く刺されないし、刺された後も薬を塗ると一発でかゆく無くなる。電圧で蚊を殺すグッズもここでは大活躍、”バチバチバチバチ”っと快感…日本でこのグッズを見た時に「こんなん何時使うん!?」と思っていたけどね。
INFINITOサッカースクールも通常レッスンは16時半から19時まで。指導中に蚊が大量発生するから堪らない。こいつらは人の頭上に集まって飛び回りやがる。何も考えずに頭上で手を”パチンッ”と叩くだけで2~3匹は殺せる。たまに叩いた蚊が血を吸っていて、手のひらに血が付くと”イラッ”とさせられる。さらに洋服の上からも刺してくる武闘派もいる。
(熱血!?)指導中に俺の頭上の蚊が気になり、選手達の目線が明らかにその蚊を見ていて「集中しろっ(怒)」と怒ることもあるけど…選手達の気も分からなくはない。昨年4月から指導を始めたから、指導者として乾季を迎えたのは初。皆さん苦労されていたんでしょうねぇ…今年に入って指示を与えている時に”蚊を食してしまった”のが4度程。変な病気にならなければよいけど…と家内に心配されながら日々の指導にあたる”いとたく”なのであります。


伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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