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第119回 ”あの選手は俺が育てました” -夢追人の現在の夢-

2013年5月16日 配信

2013年5月16日 掲載

「夢追人」のタイサッカー珍道中

 5月12日(日)、”いとたく”は”伊藤監督”として、タイ人の子供達を中心としたチームに交じり、”RBSC One-day Tournament”という大会に、Infinitoの日本人選手達を引き連れて参戦をして来た。ちなみにInfinitoとは、現在俺が子供達に指導をさせて貰っているバンコクのサッカースクールである。

 もともとタイの子供達に対して、物凄いポテンシャルを感じていたが、この日改めてしなやかな足の筋肉というかバネは日本人には無い武器であると感じた。ジュニア年代のタイの活躍…日本のライバルになる日はそう遠く無いような気がする。

 U-12のカテゴリーに参加したInfinitoは残念な結果に終わってしまったのであるが、同会場で行われたU-14のカテゴリーの決勝がとても興味深い試合となった。大柄な選手を揃え蹴ってとにかく大型FWが何とかしようとするRBSCチームに、小柄な選手達がとにかく運動量で挑むPROGRESSIONチームという図式。このPROGRESSIONというチーム、とにかくファーストタッチ(トラップ)がみんな本当にビシッと決まる。「これは小柄な選手が多いInfinitoにも取り入れるべく参考になるチームだなぁ」と感じながら食い入るように観戦してしまった。

 PROGRESSIONは残念ながらPK戦で準優勝に終わってしまったのであるが、このチームを率いていた監督…俺、何か見たことがある。小太りのタイ人監督、彼が俺に近づいてきて話しかけてくれた。「イ~トゥ、Rajpracha(俺が所属したタイのチーム)だっただろ!?」と…そこで思い出した。

 俺はタイでの現役時代、ケアや自主練で最後までグランドに残る事が多かったのであるが、そこのサブグランドで夜間タイ人の子供達に指導していたのが彼であった。そこでいつも彼は「調子はどうだ!?」「子供達の練習にも参加してくれないか!?」と俺に声を掛けてくれていた。残念ながらタイを襲った大洪水で練習グランドは水没、それっきりとなっていたのであるが…。

 懐かしさついでに聞いてみた。「何でKAN(監督の名前)のチームの選手達はあんなにトラップが上手いの!?」…「タイは雨季が長く、ぬかるんだ芝で練習する事でバランス感覚が自然と養われる。それとともにぬかるんだ芝では強いパスを蹴らないといけないし、そのボールを納めなければならない。特別な練習はしていないんだよ」と教えてくれた。

 Infinitoは屋根付きの人工芝のグランドで、雨季に関係無く常に良い環境で練習が出来る。正直劣悪な環境で練習するPROGRESSIONをこの時ばかりは羨ましく思ってしまった。でもね…何かInfinitoとして、そして指導者としてのヒントを貰った、そして目指すものをKANに与えて貰った気がする。

日本に帰国してからもサッカーを続けプロを目指す選手達、そしてタイでプロを目指す選手達…さまざまな形で巣立っていくと思う。Infinitoからそんな選手達を育てていく事が夢追人(いとたく)の今の夢。ビックスタジアムで沢山の観衆の中に交じり観戦しながら”あの選手は俺が育てました”…なんて言ってみて~っ!!!


伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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