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第73回 タイ代表が止まらない!! -AFF SUZUKI Cup(東南アジアサッカー選手権)-

2012年11月30日 配信

2012年11月30日 掲載

「夢追人」のタイサッカー珍道中

 AFF SUZUKI Cup (東南アジアサッカー選手権)。タイ代表が止まらない、予選リーグ2戦2勝、得点6・失点1で早々に決勝トーナメント進出を決めた。その原動力となっているのがタイ代表のエースNo.10”Teerasil Dangda”選手。初戦で黒子に徹していた彼は、2戦目でハットトリックと大爆発。相手の裏を取る動きで弾丸シュートを叩き込む彼お得意の形での3得点。Jリーグのチームのみならず、欧州のチームも食指を伸ばしている彼を東南アジアレベルでは止める事が出来ないのであろうか。彼はまだ24歳、満を持しての世界再挑戦で何処まで羽ばたいていけるのか非常に楽しみである。

 その彼にボールが入るまでの過程、タイ代表のサッカーがここ数ヶ月の内に明らかに変わった。ボールがよく回るし、むやみやたらに蹴る事が無くなった。僕は正直大会が始まるまで不安で仕方が無かった。タイ代表の試合を観に行っても「もっとやれるでしょ!?もっと繋げるでしょ!?このメンバーが今のベストじゃないでしょ!?」といつも不満に思っていた。実際スタメン組よりサブ組の方が明らかに良いサッカーをしている試合を何度も見ていたからね。

 元々代表選手達は若い年代が多かったのだが、だからこそ縦に蹴ってばかりいるタイ代表監督シーファーのサッカーに納得がいかなかったし、傷が深まる前に監督を替えるべきだと思っていた。タイ国内ではMuangThong United、Buriram United、Chonburi FC、BEC Tero Sasanaとポゼッションで相手を圧倒して勝ちきるサッカーが出来るチームが増えているからね。

 だから…本当にすいません。今まで批判ばかりしていた僕だけど…認めます、今大会のタイ代表のサッカーは面白いです。だからこそ、今大会のタイトルを獲らなければいけないと思う。最後は勝てば良いんでしょう!?と云うサッカーでは成長が見込めない。良いサッカーをすれば結果が自ずと付いてくる。それを証明してもらいたい。それを続ける事によって代表の試合にもサポーターの足が向くのでは無いだろうか!?

 タイサッカーの明日の為に、未来の為に…。タイ人選手が、そして日本人選手がタイサッカーを踏み台にして世界に羽ばたく。そんな形でも良いと思うんだよね。明らかにタイサッカーは現在変革期、急成長を続けるタイサッカーの原動力としてSUZUKI Cupをサクッと頂いちゃいましょう、シーファー監督っ!!


伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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